故障中でジョグどころか散歩もままならない2019年の年末。
去年の今頃は年間3600km近く距離を踏めたことで自己満に浸っていたころかなと。
2019年はちょうど3割減の2400kmちょいで終わりでした。
スパッと休む勇気を持てずダラダラ意味もなく距離だけ走ってひざ痛を長引かせて自滅、体重リバウンドというパターン。
寒いのでひきこもって目論見書や書籍を乱読するくらいしか最近の趣味がないのですが、エリート市民ランナーさんの著書がとても興味深く、リアリティがあったのでレビューを。
雑誌ランナーズでも連載を持っていらっしゃるスポーツドクター諏訪 通久さんが執筆されています。
以前30代陸上未経験からサブ2.5達成されたコラムを拝読したことがあり、毎日朝4時からの練習メニューをコピーにとって今現在も保存しておくくらい強烈な印象に残っていた方でした。
個人的には練習メソッドそのものよりも、もっと根本的な土台となる走る身体の作りかたや栄養の取り方、レースへの臨み方などがランニングドクターとしてだけでなく1市民ランナーの視点で具体的に記述されている点が非常に役に立ちました。
どうしても類似のランニングメソッドや体幹トレ本は学術的で無機質だったり、著名な方でも本人が本当に執筆されているのかな、そもそもランナーさんですか感があったりしてとっつきにくいと個人的に感じることが多くあります。
ただ本書はそういった印象は一切なくご自身の言葉でランニングメソッドがまとめられているのでとても親しみが持てます。
ロングセラーマラソン練習書籍のダニエルズ式やリディアード式で独学でメニューを組んでいて事細かな数値管理をしているものの、どうしても目標達成ができないランナーさんは一読の価値ありかと。
たしかに人間の身体はロボットではないので、どんなに緻密で高強度なメニューを組んでも万人が高いパフォーマンスを発揮できるとは限らないですね。
個々人に合ったオーダーメイドの練習法を確立する重要性について説かれています。